税金を使わないまちづくりの会の新規事業をご紹介。健康型有料老人ホーム

税金を使わないまちづくりの会の新規事業をご紹介。健康型有料老人ホーム

国や県、市町村が補助金を出している特養有料老人ホーム等は、すべての高齢者を対象としているわけではありません。
極論かもしれませんが、お金持ちしか相手にしていません。それは入居に18~40万位/月かかるからです。
そうすると富裕層の高齢者と、大手企業を退職して国の年金と企業年金の両方を受けている人くらいしか対象となりません。結果的に全体の80%くらいのご老人は該当しないことになります。
私たち税金を使わないまちづくりの会が今進めているプロジェクトは、その80%の高齢者の方々を対象にした事業です。もう1つコロナの影響により国も県も市町村も税収が減っているので、今後高齢者福祉には消極的になるはず。
だから当会で新しい事業を進めようと思っています。それが健康型有料老人ホームです。一般的な有料高齢者施設は月額18~40万の費用がかかりますが、私たちが進めている施設は月額10万円で運営します。もちろん税金は一切使いません。
第2回目のテーマは「新しい高齢者福祉のあり方と健康型有料老人ホーム」についてです。

 

既に会では一都三県で4棟を検討しています。前述のように中堅・中小・零細企業を退職した高齢者が80%以上なので、その方々の入居のお手伝いをしたいと考えています。
どんな特長かというと、先程も言いましたが月額10万で食事付き、規模は120床くらいなんですが、入居者さんを小部屋に押し込んだら皆精神的にまいってしまうので、私たちの施設は家庭的な雰囲気とコミュニティ形成を重視します。
1階には内科、整形外科、歯科医などのクリニックやドラッグストアをテナントに入れます。入居者さんにとっては、病院や薬局が施設内にあるので安心、クリニックは今は競争も激しいし、新規の患者獲得に四苦八苦しているから、患者さんが多く住む施設と併設で開業できるのはとても大きなメリット。また入居者さんのご家族も、安価で入居できて病院も近いので安心。みんなが幸せになるカタチをつくります。
健康型有料老人ホームはその名のとおり、入居者さんには身体的にも精神的にも健康的に過ごしていただくことがモットーなので、リハビリ体操などの運動だけでなく、楽しみながらの「お手伝い」もしていただきます。
たとえば職員と一緒に料理をつくる、庭の手入れをするなどです。職員と入居者や、入居者同士が互いにコミュニケーションを取りながら、認知症予防などの対策を考えながらね。

2021年は20棟開業を目標にしています。そして今後3年間で一都三県に120床(居室:15㎡~18㎡)規模の健康型有料老人ホームを100棟開業する予定です。現在は埼玉に1棟、神奈川に1棟、千葉2棟で進めています。
私は神奈川県内の各自治体に話を聞きにまわったけど、どの自治体も高齢者福祉に補助金を出せるような状況ではありませんでした。
だから福祉を充実させるには、私たちの会が、そして会員がやらなくちゃいけないと思いました。税金を使わずに、会員同士が協力し合って課題を解決していくという。私たちの会はそういう目的でつくられたのだから。
そういう活動にきっと賛同してくれる企業や人が出てくると思います。それも期待していますので、今は全力で取り組んでいます。
前述のように月額10万円なので、創意工夫してコストを抑えないといけない。1階のテナント入居料もその一つだし、食材も全国から質が良くて安いものを共同購入します。
浴室や食堂も一人用は作らず共同にします。これはコストを抑えるというより、本来の目的コミュニティの形成が重要なんですが、やはり個室に籠もってしまうと疾病の発病率が高まると思うし、コミュニケーションがないから隣人同士のトラブルにもなりかねない。
だからお風呂も食事もできるだけ開放して、入浴や食事を一緒に会話して楽しむことが認知症の予防に役立つのです。
だから当施設の食事はお弁当ではありません。今多くの高齢者施設はお弁当を業者へ頼んでいます。私は入居者さんに聞きました「今の不満はなんですか?」と、そうすると皆さん「食事」と言うんですよ。
三度の食事がつまらないと、生きがいもなくなってしまいます。だから当施設の食事は、専属の栄養士が考えたレシピのもと、施設内で作って入居者さんにはお手伝いをしてただきます。
ご飯やお味噌汁も、職員によそってもらうのを待つのではなく、自身でよそっていただきます。
そしてみんなで意見を言い合います「おいしかったよ」や「ちょっと辛かった」「甘かったよ」とかね。そういう不満を聞きながら、年に何回か各施設長、栄養士を集め、改善点を話し合い見直しより良い高齢者施設を目指します。
近々のうちに入居者の募集を行う予定です。

まだ開業していないので「協力してください」と言っても耳を貸さないと思いますが、今進めている4棟が開業したらちょっと耳を傾けて欲しいと思っています。
それは補助金や助成金の話ではなく、遊休地の提供です。県や市には活用予定のない多くの遊休地があります。施設の建設や運営は、私たち会が実行できるので遊休地を提供いただきたいと思っています。
遊休地の問題は第1回のコラムにも書いたので、こちらの記事も参照ください。
健康型有料老人ホームはこのコラムでも進捗を報告していきます。お楽しみに。興味のある方はぜひご連絡ください。

次回、3回目のコラムのテーマは「サウンディング調査」について、
4回目は「茅ヶ崎ゴルフ場の入札に関して」と「住民監査請求について」の2本立てで考えております。こちらもお楽しみに。